ヴィラバドラー2
伊藤典子
SPACE桜
雨上がり、5月の風が爽やかな日に母が旅立ちました。
父は亡くなる前の日に、私の夢に来て「お母さんを頼むよ」と遺言を残しました。
あれから22年と4か月、母と過ごせた時間は私の宝です。
《老いる身体・老いる心》を母が教えてくれました。
《老いる》は病気ではありません。 身体は老いても心の健康を保つこと!!
身体の老いに憂いて、嘆いて、心を病気にしてしまわないこと!!
母は98歳でしたが、心と身体の健康を保ち、母が人生の中で一番多く発したであろう
「ありがとぅ!」の言葉を最後に「頑張ったよ~。あとはよろしくね」と言わんばかりに、穏やかに
永い眠りにつきました。
今頃は空の上で父と二人、また仲良く過ごしていると思います。
私は母からの学びを活かして、これからも精進して参ります。
生きるとは、死ぬとは、人生とは…等々考える貴重で有意義な5月でした。
親は亡くなる事でも、沢山の事を教えてくれます。
感謝…